[ザク先輩: お神輿についての考察]

番記者:あわわっち

2008年10月17日(金曜日) | カテゴリ: ラグビー

今日は、お神輿について。
神輿って言ってもホントに物理的に存在するお祭りの神輿じゃなくて、周囲にワッショイワッショイって担ぎ出されちゃう存在の方の比喩的な意味の神輿。


先輩ザクさん
 

俺様あわわっちには、”ザクさん”ってニックネームの先輩がいる。
高校のラグビー部の1学年先輩の方で、その代のキャプテンだった人。
たぶん、もう1学年上の先輩が付けたあだ名なんだと思う。部では上下の代から”ザク(さん)”と呼ばれていた。
理由は明白で、顔の形とか体型がザクっぽいから。

この人が、見事なくらいの神輿野郎でございまして、今周囲に担ぎ出されている状況が起こっている。
というのは、先日俺様が高校のラグビー部の創部60周年の記念パーティーの司会を務めさせてもらったことは、当Blog でも触れた(「戸山高校ラグビー部60周年記念総会」参照)。
何を隠そうザクさんは、この我等が戸山高校ラグビー部のOB会の幹事長を務めている。

数年前、OB会も中心選手は若返った方が良いだろう!ってことになり、お歴々の間で誰にするかなぁなんて話になったようで、色々な方に白羽の矢が立ったようだが、結局ザクさんが担ぎ出されて幹事長を務めている。もちろん、会長は依然ずっと年配の方がやられているのだが、色んなことを取り仕切ったりするのは、このザクさんとザクさんの2学年上のO さんがやられている。
O さんが事務的なことを、次から次へと一切合切引き受けてくださるという大変な幸運に恵まれているからというのはあるのだが、ザクさんという神輿を、同学年の方や俺様のような後輩が担ぎ上げて、ワッショイワッショイとやっている。
担ぎながらその神輿姿を見上げているのは中々楽しい。


キャプテンのタイプは色々
  

キャプテンにはいろいろなタイプがいる。
俺様の2学年上のキャプテンだった方は、(すごーーーく勝手に個人的な感想を言わせていただくと)いわゆるカリスマ・キャプテンだった。その人を一目見ると、
 「あれ、この人は何か他人とは別の雰囲気を醸し出してるぞ。もしかしてオーラってやつ?」
という、カリスマ特有の雰囲気のあるキャプテンだった。
大学は東大に進学され、東大のラグビー部でもキャプテンを務められた。
卒業後は旧財閥系の総合商社に就職。
 「採用面接で、『私には夢があるので、30歳で退職するつもりですけど、良いですか?』
  と言ったのに採用されたよ。がっはっは。ウチの会社良い会社だろ?」
と就職後おっしゃっていた。現在38歳のはずだがまだその商社辞めてないけどね(笑)

この人の弟が俺様達と同期でやはりラグビー部。
高校時代、校内で弟の方を名字で呼び捨てにして、不覚にも周囲に兄貴さんがいたりすると、
 「何だー、俺のこと呼んだかぁ~」
なーんて、ベタな意地悪をしかけてくるお茶目な一面もあった(笑)

俺様達の代のキャプテンは、決してカリスマってタイプじゃなかったけど、黙々と厳しいプレーの姿を周囲に見せて、背中で引っ張って行くタイプだった。大学は立教大に進学してやっぱり体育会ラグビー部でラグビーを続けた。
彼は大学時代膝を大怪我して入院したことがあったが、皆でお見舞いに行ったら担当の看護婦さんをもう口説き落としてた。
やはり、ラガーマンにはNo Pain, No Gain の精神が流れているのである。えっへん。

で、本題の1学年上のザクちゃんだが、どんなキャプテンだったかというと、とにかくワガママな人だった。
例えば、日々の練習メニューはキャプテンであるザクさんが決めるのだが、ザクさんが怪我で練習を見学している日の方が、本人が参加している日と比較して明らかにキツイ内容なのだ。メニューもキツイし、個々の反復ドリルの回数や、質に対してOK が出るレベルのハードルが明らかに不在時の方が高い。しかも、その点について本人に自覚症状が無いっていうんだから、更に性質が悪い(笑)
とにかく、”誰かが彼の悪口を言っているのを聞いたことがない”なんていう、すんげーーー人格者っていうのとは程遠い存在だったのだが、何故だか周囲が
 「ザクじゃーー言ってもしょうがねーよな。文句言うより、とっとと終らせちまおーぜ!」
みたいな流れにいつもなっていたから不思議だ。ある種の逆説的な人徳。

ザクさんは早稲田大に進学して、やはり体育会ラグビー部でラグビーを続けた。最近では中竹監督のもと学生のコーチもやっていた。コーチなのに上井草グラウンドに息子を連れてきて、たまたまその場に居合わせた俺様に数時間息子を預けて、学生のコーティングに集中しちゃうような傍若無人ぶりは、近年も相変わらず健在だ。

彼は大学卒業後、曼荼羅というラグビーのクラブチームに入り、何度かクラブ選手権を勝ち抜いてクラブ日本一なっている。
ザクさんが曼荼羅のキャプテンを務めている時に、俺様もその当時所属していたクラブチームのキャプテンをしており、試合をしたことがあった。ザクさんは怪我か何かで欠場していたのだが、スタンドオフで出場していた俺様は、試合開始5分ぐらいに相手のNo.8 のスクラムサイドアタックを止めに行った時に足首を捻ってしまい、しばらく痛くて横になって動けないでいたら、ザクさんに
 「おおーーーーい!○×△ぃ(← あわわっちの名字)。すぐ立てぇぇぇーーー!」
と、とても大きな声で叱られた。
試合中に自分のチームのキャプテンが相手チームのキャプテン(出場していない)に叱られるという光景を、その時生まれて初めて目にした。
ってゆーか、この俺様自身に降りかかった災難だったのだが。


神輿の礼節
  

あっ、そうそう、神輿の話ね。

昔タモリが、赤塚不二夫との対談の中で語っていたのだが、居候には居候の礼節というものがあるんだそうだ。
駆け出しの頃タモリが赤塚不二夫の家に居候していたというのは有名な話だが、居候というのは家主に対して、必要以上に感謝の意を表してはいけないのだそうだ。というか、一切表してはいけないんだそうだ。
つまり、居候をさせている側としては、大人として自分の意思で居候をさせているのであって、決して頼まれてやっているわけではない。そういう明確な意思と選択があるところへ来て、下手に居候側の感謝の意なんかが加わると、急に話が上から目線になってバランスが崩れるんだそうだ。居候をする側は、誇り高く背筋を伸ばして、家主の居候させたいという意思を汲み、居候してやってるんだぞぐらいで丁度良いんだって。

ザクちゃんもその辺のところを、本人が意識しているかどうかは定かでないが、キッチリ神輿としての礼節を守っている。
担がれていることに関して、一切感謝の意を表したりしない。
 「お前たちが支えてくれているから」
なんて発言を一切聞いたことがない。
神輿として背筋を伸ばして担ぎ手の上に鎮座しているだけだ。
このずーずーしさってこれってある種の才能なんだろうね。
まあ、周囲も大人として自分の意思・判断に基づいて担ぎ上げてるみたいだし。少なくとも俺様はそうである。

ザクさん神輿は今日も行く。
ワッショイ、ワッショイ♪

関連した内容の投稿を見る同一キーワードを含む投稿を見る場合は、クリックして下さい。
同じカテゴリー(ラグビー)の投稿を見る

コメントはまだありません。

コメントをどうぞ

番記者一覧

Search

最近のコメント

カレンダー

2008年10月
« 9月   11月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

THADAS’ Blog のカテゴリー

アーカイブ

スポンサードリンク