世の中に、 「Real Estate Novelist 論争」 というのがあるのをご存じか?
今日はそのお話。
まぁ、「論争」とまで言うのはいささか言い過ぎだとしても(笑)、 Real Estate Novelist という言葉をどう理解したら良いのか?という解釈の仕方についての論議があるのであ~る。
でもって、そのReal Estate Novelistってフレーズが一体全体世の中のどこに出現しているのか?って話だが・・・
そうです! Billy Joelの代表曲Piano Manの歌詞に出てくるのです。 (B型のとある友人に、「歌詞なんか気にせずサウンドを楽しめ!」と言われても、つい気になってしまうAB型のあわわっちなのです・・・)
さて、原文の歌詞ですが、
Now Paul is a real estate novelist, who never had time for a wife.
が件の箇所である。このreal estate novelistってどういう意味よ?ってな論議。
real estate は、不動産という意味。 novelist は、小説家という意味。 では、real estate novelist は何よ?ってな話である。
でっ、結論をさっさと言っちゃうと、Billy Joelの造語なんだそうな。 本人のインタビュー記事と思しき文章をネット上で見つけたので、記載します。
It’s an invented phrase. When I was working in a piano bar in L.A., around ’72, everybody came and dumped their day on you. Paul was a real-estate broker, and he would say, “I’m working on this book.” But he was there every night, crocked out of his skull, and I would think, “How’s this guy getting any writing done, unless he’s doing the F. Scott Fitzgerald bit: knock out a couple of things when he first gets up, after the coffee buzz, and then start drinkin’. ” Maybe he was like the guy in The Shining, and he just kept writing the same sentence over and over.
英語を母国語とするアメリカ人にとっても、real estate novelistって何だよ?ってことになったようですね。そんなインタビュアーの質問に答えた形でBillyが話をしているように思えます。
実際は不動産ブローカー(real-estate broker)なんだけど、「俺は物書きなんだぜ」と毎晩毎晩ビリー・ジョエルがピアノを奏でるバーでくだを巻いているポール。そんな様をちょっぴり皮肉を込めて、 real estate novelist と揶揄したんでしょうね!
ちなみに、後半の”who never had time for a wife.”も微妙に解釈が分かれるところで、 ・(ポールは既婚だけど、)「奥さんと過ごしたりはしない」 という解釈と、 ・(ポールは毎晩酒ばっかり飲んでいて、)「嫁探しをする時間がない」 という解釈に大別されるようですね。
俺様個人としては後者の解釈だと思う。 wife という単語に不特定の前置詞”a”が付いている(彼の奥さんなら”his”か”the”が付くのが文法的に正しいのではないかと・・・)というのと、歌詞前半のreal estate novelist の皮肉との合わせ技で、「本を書く訳でもなく、嫁を娶る訳でもなく、毎晩毎晩ここへ来ては酒ばっかり飲んでいる」っていうニュアンスが、何だかシックリくるから。
Piano Manって曲は、目を凝らして聴いてみると(←変な表現・笑)、バーの片隅で繰り広げられる様々な人間模様が可笑しくもあり、哀しくもあり、そのサウンドと相まって、本当に名曲だなと思う。 今更俺様が言う必要も無いんだけどね。
おしまい。
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