先日会社でエレベータを待っていたら、部署の先輩2人と出くわした。 何やら”逆位相”がどうとかこうとかと話している。 何の話をしているの?と訊いてみたら、女子トイレの前を通りかかると、何やら耳慣れない音がすることが良くあるってことらしい。
もちろん、おトイレする時の消音のためのデコイ・サウンド(とりあえず、こう呼ぼう)であることは分かっているのだが、何とも不可解だというのが彼らの主張のようだ。下らないと思いつつ、好奇心に勝てずにその会話に加わってしまった(笑)ふむふむ。
要はこういうことを話していた。 “ガー”とか”ザー”とかの雑音チックのそこそこ大音量の音を流すのは、デコイサウンドとしては手っ取り早く効果があるのかもしれないが、すごく耳障りだし効率は悪そうだ(ドアなしで、クネクネした道によって、外から中が見えないようになっている設計のトイレとかだと、外からかなり聞こえますよね)。かといって、鳥が”ピヨピヨ”鳴くような音を流すというのも、耳当たりは良いかも知れんが、音としては何とも不可解だし、デコイサウンドとしての効果は薄いのではないか。いっそのこと逆位相の音を瞬時に計算してぶつけることで、根こそぎ消音してしまえ!ぐらいの根本的な解決策があっても良いのではないか?ということらしい。
でも、逆位相の音というのも内部的にはバッチリ存在することになるわけだ。つまり、逆位相方式は+側に触れた音量10の音に、-側に触れた音量10の音をぶつけることで、外部から見ればプラマイ0(要するに音の無い状態)を作り出すわけだが、内部的には+10の音も-10の音も存在する訳で、おチッコとかウンチョスしている本人にしてみたら、自身の+10のおトイレ音に、-10の逆位相おトイレ音も加わってくるこのハーモニーは耐え難いものがあるんじゃないか?という問題もその議論では指摘された。
我々が乗り込んだエレベータはそこで1Fに着いた。 1Fのエレベータホールに俺様の元上司がいたので、 「この人たちホントに頭の悪い会話してますよ」 と、先輩2人を指しながら言ったところ、 「お前とそうやって一緒にいればそうなるだろ!」 と言われた。
議論はそこで打ち切りとなり、逆位相問題は結論がでないままそれぞれの目的地へと分かれた。
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