1. 空き缶集め
まずは何はともあれ、素材となる空き缶を集めます。

集めた缶
この際に肝要となるのは、なるべく多くの種類の空き缶を集めることです。
詳細は後で書きますが、ある特定の種類の缶に細工を加えても、高音または低音に音域を変更できる幅には限界があるため、ある程度の音階を取り揃えるには、形状の違う缶をなるべく多く取り揃える必要があります。
今回、我が家の場合は、上記の7種類の缶を素材にしてみました。
2. 缶の選定
集めた缶の中から、どの缶に加工を加えるのかを選定します。
缶をひっくり返して棒でコンコンと叩いてみると良いでしょう。ってゆーか、それしか手が無いですね(笑)
やってみて分かりましたが、アルミ缶は全く良い音が出ません。

ボツになったアルミ缶
残念ながら、この3種類のアルミ缶は使えませんでした。

加工を施すことにしたスチール缶
こちらは、良さそうです。
2種類しかありませんが、こちらのスチール缶に加工を施すことにします。
3. 設定する音を決める
それぞれの缶に設定する音を決め実際に加工を施します。
2種類のスチール缶を叩いてみると、
・にんじんジュースの缶は、概ねD(レ)の音
・ねぶたの缶は、概ねE(ミ)~ソ(G)の音
ぐらいが出ることが分かりました。
楽器用のクロマティック・チューナーで音を拾わせようとしましたが、あくまで瞬間的に発せられる打撃音なので、チューナーは役に立ちません。ピアノの音と比較しながらの作業となります。
よほど絶対音感がある方ならいざしらず、この空き缶による楽器作りには、手元に正確な音階を発する楽器がないと厳しいことになるかもしれません。
さて、ねぶたの缶から取り組むことにします。
ねぶたの缶は5、6本手元にあったので、それらの中でも比較的高い音が出るものと、低い音が出るものを選別します。
高い音(Gぐらい)を発していた2本に対して、さらに高音にする作業を施します。
高音にするには、缶の裏の縁の部分をボールペンのような硬いモノでグリグリします。

縁をグリグリして高音にする作業
写真にあるように、縁を円周上にグリグリすると音が高くなります。
(後述もしますが、一方で缶の裏の中心をグリグリすると音が低くなるはずなのですが、ねぶたの缶に関しては中心グリグリでも音は高音になりました・苦笑)
なるべく高尚な音が出るようにと、今回は会社でもらった弊社ロゴ入りのピエール・バルマン製のボールペンでグリグリしてみました!(笑)
中心をグリグリしたり、縁をグリグリしたり、ボールペンをあてがっておいて上から金槌で叩いたりして、脅したりすかしたりしながら、何とか元Gの缶2本をG#(ソ#)とA(ラ)に設定することに成功。
同様に元Eの缶を数本に加工を施して、E、F、G を作りました。上記の2本と合わせて、ねぶたの缶で
E、F、G、G#、A
が出来たことになります。
実際にやってみて分かったことですが、今回素材にしたような直径の小さな缶は、どんなに一生懸命グリグリやっても(またはどんなに高級なボールペンを使っても・笑)、変更できる音階の幅には限界があるようです。
ねぶたの缶という同一の缶のポテンシャルは、今回はE ~ A の3.5度の音階を設定しましたが、だいたいこんなもんなんじゃないでしょうか?
にんじんの缶に低音化の加工を施し、
C、D
を作りました。

中心をグリグリして低音にする(何故か高音になる場合も・苦笑)
これで、最終的に
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ソ#、ラ
が出来たことになります。
ハッキリ言って、初体験だったせいもあるのかもしれませんが、これだけの作業でもかなり大変です。
何故ここまでの音階を頑張って作ったか、逆に何故この程度の音階まででとどめたかというと、子供が分かる世の中の単純な曲というのは、最低でもC~Aまでが必要なんじゃないかと思ったからです。
例えば、
♪チューリップ
ドレミ、ドレミ、ソミレドレドレミレ、
ドレミ、ドレミ、ソミレドレミド、
ソソミソララソ、ミミレレド
♪かえるの歌
ドレミファミレド、ミファソラソファミ、
ド、ド、ド、ド、ドドレレミミファファミレド
♪よろこびの歌(ベートーベン第九交響曲)
ミミファソソファミレドドレミミレレ、
ミミファソソファミレドドレミレドド、
レレミドレミファミレ、ミミファミレドレ(ソ)、
ミミファソソファミレドドレミレドド
♪お星様の歌
ドドソソララソ、ファファミミレレド、
ソソファファミミレ、ソソファファミミレ、
ドドソソララソ、ファファミミレレド
というわけで、C~Aまで出来れば、ある程度のレパートリーを確保することができます。
4. 缶のお化粧直し
缶に紙を貼り、見た目を綺麗にします。
綺麗な色紙を巻きつければ、かなり見た目がよくなります。

見た目もスッキリ完成図
5. 番外(ミルクの缶)
※ご自身や身の回りに赤ちゃんがいて、ミルクの缶がある方向け
我が家には、生後7ヶ月になる三女アマンダがいるので、ミルクの缶があります。

手元にあった2種類のミルクの缶
ミルクの缶は、直径も大きいのでボールペンによるグリグリ加工の効果も如実に出ます。
また、直径が大きいせいでしょう、初めから同一の缶であっても音のバラつきが大きいです。
さすが、MEIJIやBeanStalk も、粉ミルクの品質管理にはこだわっても、それを入れる缶の音階の質の均質化にまでは手が回っていないと見えます(笑)
2缶ずつ、2種類、計4つの缶で、あっというまド・レ・ミ・ファの音階を作れました。
また、音色もスチールドラムのようで楽しいです。
缶の数が少なかったので、殆ど曲を奏でることができませんが、これは次回のお楽しみですね。