「Swing Vote」観ました。 面白いです。
大統領選挙の年には、誰もがクレイジーになる
アメリカでは「大統領選挙の年には誰もがクレイジーになる」なんて言ったりするらしいですね。 他の3年間ではあり得ないようなことが平気で起こると、それが選挙の年だと。
Swing Vote っていうのは”浮動票”のことです。 あらすじは、投票日まで接戦を繰り広げた現職共和党候補と民主党候補の運命を握っているのは、投票マシンの誤作動に端を発する紆余曲折により、ケビン・コスナー扮するニュー・メキシコ州の田舎の飲んだくれの超ダメ親父の1票(浮動票)になっちゃうって設定、最高ですね。この皮肉な話を聞くだけでも微笑んじゃうもんね。
ケビン・コスナーって俳優は、屈折したヒーロー観を持ってるんですかね? 「ウォーター・ワールド」とか「ポストマン」とか、後で自分で落ち着いて観たら自殺したくなっちゃうんじゃないかな?ってこっちが心配しちゃうような迷作に出てますよね。出たっていうより、創作しようとしてましたよね。
でも、筋というか背骨が元々しっかりしている作品に出ると、物凄い力を発揮しますね。 不思議な人だ。 本作がその典型だと思う。
ちょっと現実ではあり得ない設定に振り子をグググッと思い切って振ることによって、かえって物事の本質が浮き彫りになるっていう、映画特有の魔法がそこにはあって、とっても好感が持てる作品です。 親子の絆であったり、主義主張をぶつけ合って前向きに議論する民主主義の尊さであったり、あるいはそこで信念を貫く勇気であったり、大きな理想を具現化するために人は、その手前でどこまで妥協すれば良いのか?とかね。 なにより、作品中でも触れられてますが、「1票の重み」が再認識させられますね。
宗教や文化、育った環境によって物事の捉え方は異なりますが、世の中、人生が不平等なのは動かしがたい事実ですね。 そんな中で与えられた環境とか、才能とか、チャンスとか、アメリカ人的に言うと”天から与えられた物”についても、割りと明るく考えさせられる、そんな映画でもあります。
映画館で観る必要は無いかもしれないけど、秀作です。
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